10/3 Happiness Letter670〔戦わずして勝つ〕

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皆さま、おはようございます!
本日は政務調査会の佐々木勝浩氏より、「中国の海洋覇権~すでに、中国の日本属国化は始まっている~」の6回目として「戦わずして勝つ」と題してメッセージをお届け致します。
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【佐々木勝浩氏寄稿】

《中国の海洋覇権(6)戦わずして勝つ》

昨日は「中国の領海支配の七段階」について述べました。

このような戦術によって、中国は南シナ海において、満潮時に海中に水没する岩をコンクリートで固めて小屋を造り上げたり、比較的大きな島には建設物を建てたり、空軍の滑走路や軍港を建造するなどの実効支配を進め、南シナ海の軍事要塞化を進めています。

中国軍は「孫子の兵法」を活用していると言われていますが、孫氏の兵法では「戦わずして勝つ」ことが最高の戦争形態であるとされています。

中国は、このようにして戦争を経ることなく、南シナ海を「中国の海」にしてきたのです。

こうした中国の南シナ海における戦術を見れば、東シナ海でも同様の戦術的展開が起こることが容易に予測されます。

尖閣諸島沖では2004年に頻繁に軍艦が出没し、更に2008年12月末、2隻の中国船が9時間にも渡って居座り、中国は「尖閣諸島は自国領である」と意思表示をしました。(第2段階)

昨年は、日本領海に中国船が多いときは270隻余りが入り込み、その中で、9月7日、中国漁船が海上保安庁の巡視船に激突して来る事件が起きました。(第4段階)

その後も、中国漁業監視船は、日本の尖閣領海を舐めるような航行を何度か続けています。

昨年は、漁船レベルでしたが、今年は8月24日、中国の漁業監視船が尖閣諸島の領海に侵入。9月下旬には、連日、尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に中国の海洋調査船が侵入し、綿密な海洋調査を行なっています。(第5段階)

中国の触手は、着実に尖閣諸島へと迫っています。

しかし、「なんちゃって保守」と馬鹿にされている野田首相は、国防の備えを全く置き去りにしたまま、財務官僚の忠実な操り人形として「正心誠意」働いているだけです。

野田政権になって以降、中国はその弱腰姿勢を見透かし、ますますエスカレートの度合いを増しています。

尖閣諸島の実効支配の危機は、すぐそこまで差し迫っているのです。(つづく)

佐々木 勝浩

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