「快適な老後」のための4つの鍵――高齢化を日本発展の起爆剤にするために[HRPニュースファイル648]

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◆「超高齢化社会」に突入した日本

日本は4人に1人が65歳以上の「超高齢社会」に突入しています。

65歳以上の高齢者人口は3,074万人(前年比102万人)で、総人口に占める割合は24.1%(前年比0.8ポイント増)となり、人口、割合共に過去最高となりました。(総務省統計局人口統計、2012年9月15日現在)

これは「団塊の世代」と呼ばれる世代が65歳に達したことによります。

高齢化率(65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合)7~14%が「高齢化社会」、14~21%が「高齢社会」、21%~が「超高齢社会」と呼ばれていますが、日本はあらゆる国に先駆けて「超高齢社会」に突入しています。

◆日本の高齢化の特徴は「3S」

日本の高齢化の特徴は「3S(スリーエス)」に集約されます。

第一は「スピード(Speed)」です。「高齢化社会(高齢化率7%)」から「高齢社会(高齢化率14%)」に達する所要年数は、フランスが115年、スウェーデンが85年、イギリスが47年、ドイツが40年であるのに対して、日本は25年しかかかっていません。

これは世界最速です。こうした急速な高齢化の変化に対して、社会全体の仕組みが追いついていないことに問題の本質があります。

第二は「シニア(Senior)」です。75歳以上は「後期高齢者」と呼ばれています。あまり響きの良い呼び方ではありませんが、この「シニア」の人口が多いのも特徴です。

2012年9月15日の統計では、75歳以上の人口が初めて1500万人を超えました。後期高齢者は今後とも増加を続け、5年後には前期高齢者の人口を上回ります。

第三は「スケール(Scale)」です。日本は高齢化率のみならず、実数においても、65歳以上の人口が3,000万人を超えています。

高齢化が進んでいると言われるスウェーデンの高齢人口(65歳以上人口)171万人と比べても、日本の高齢人口の多さが分かります。

◆「快適な老後」のための4つの鍵

このように、日本は世界に類を見ない「超高齢化社会」に突入していますが、シニアの方々が豊かで幸福な社会を築いていくためには、どうしたら良いでしょうか?

「快適な老後」のためには「4つの鍵」があります。それは、「お金」「健康」「生きがい」「近隣との良好な関係」です。

(1)「お金」に関しては、若いときからコツコツと貯めるか、健康な限りは働いて経済的収入を確保するか、またはその両方になります。

高校生までに「人生設計と家庭経済の関係」「生涯現役に向けた人生計画」について、しっかり教育すべきです。

また、高齢者雇用を進める企業の税制優遇や、高齢者の起業を支援する仕組みづくりも急務です。

(2)「健康」については、高齢化に伴う医療保険制度の破綻を回避すべく、「予防医学」を推進していく必要があります。

また、「病気にならない生活と精神態度(心の持ち方)」について、啓蒙していくことが大切です。

(3)「生きがい」については、「人様のお役に立つことが幸福(生きがい)である」という精神を啓蒙していくことが大切です。

定年退職後、仕事を失って「生きがい」を喪失する高齢者の方が増えています。高齢になっても、仕事を通じて社会に貢献していくことが「生きがい」を失わない鍵となります。

(4)「近隣との良好な関係」は、高齢者にとって住み良い街作りを推進すると共に、地域社会や宗教的ネットワークを活用して、高齢者の暮らしを見守ることが大切です。

また、「家族」の大切さを啓蒙すると共に、多世帯同居を税制面で優遇するなどの具体化も大切です。

幸福実現党には、高齢者の「お金」「健康」「生きがい」「近隣との良好な関係」という「4つの鍵」を支援するための政策があります。

◆超高齢化を日本発展の起爆剤に!

幸福実現党は、希望する高齢者は75歳ぐらいまで働き続けることができる「生涯現役社会」を強力に推進し、高齢化を日本発展の起爆剤にして参ります。

高齢者の雇用を増やすためには、消費増税をストップし、「本物の景気回復」を実現して参ります。

憲法9条を改正し、中国や北朝鮮による国難を乗り越え、いつまでも安心して暮らせる国にして参ります。

また、幸福実現党は自虐史観を払拭し、「自分の生まれたこの国、日本は素晴らしい国だ。この国に生まれ、この時代に生まれてよかった」という「愛国心」を育んで参ります。

そして、「今の日本を創ってくださったご先祖さま、諸先輩方に感謝し、更なる高みを目指し、その高い精神性で社会に貢献する」という「真のリーダーシップ」「先人に感謝し、敬う心」を涵養して参ります。

今、時代に求められているのは「正義に基づく政治」です。「ご都合主義」の既存の政治では、これらのことは実現できません。

「何が正しいか」に基づいて未来を切り拓く事ができるのは、幸福実現党以外にありません。(文責・幸福実現党富山県参議院選挙区代表 吉田かをる)


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