9/9 Happiness Letter859 〔本日9/8(土)~党名誉総裁公開対談「アエバル男となりなさい―PRできる日本へ―」〕
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大川隆法党名誉総裁は、下記の公開対談を行いました。
■饗庭直道(あえばじきどう)広報本部長との対談
「アエバル男となりなさい―PRできる日本へ―」
全国上映開始日:9月8日(土)
所要時間:120分
〇対談のポイント
「自己PR力の高め方」
「これから起こすべきマスコミ維新」
「道州制の問題点や、国家ビジョンの大切さ、国を繁栄に導く考え方」
などが対談を通して語られます。
是非ふるってご視聴下さい!
開催場所:ユートピア活動推進館、全国の幸福の科学支部・精舎⇒http://map.happy-science.jp/
参加ご希望の方は、お近くの会場へお問い合わせください。
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■本日9/9(日)黒川白雲政調会長が「日本の安全保障を考える会」主催【これでいいのか日本!? TVでは語れない「中国の脅威」】で石平氏とのパネルディスカッションに登壇します!
日 時:2012年9月9日(日) 13:30開場 14:00開演
会 場:ゆめタウンポップアップホール 兵庫県丹波市氷上町本郷300
入場料:無料
主 催:「日本の安全保障を考える会」
連絡先 090-6631-0226(担当:小山)
詳細・チラシダウンロード⇒http://www.hr-party.jp/new/2012/28258.html
[HRPニュースファイル390]尖閣国有化の卑劣な裏密約~無責任な空手形を連発する野田政権は即時下野せよ!~
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民主党代表選では、野田首相の有力な対立候補と目されていた細野豪志環境相に続いて馬淵氏も不出馬となり、野田首相の民主党代表再選は確実になりました。(9/8 時事「野田首相の再選確実=馬淵氏も不出馬」)
野田首相は9月7日、今国会を締め括る記者会見において「私には、こうした国政の重要な諸課題を中途半端な形で放置することはできません。この未完の一体改革や道半ばの震災復興をはじめ、日本が抱えている残された課題とこれからも格闘し、克服していく」と述べ、政権続投の意志を強調しました。(9/7 官邸記者会見)
しかし、今国会の実態を見れば、政府提出法案の成立率は57.5%。過去20年で最低だった2010年の54.5%に次ぐ低レベルです。
結局、今国会で決まったのは、国民を苦しめ、不況を深刻化する「消費税増税」のみであり、いかに野田首相が無能かは明らかです。
国民生活に直結する赤字国債発行法案は廃案となり、予算の財源確保はメドが立たない状況です。
また、領土問題解決のための領海警察法や、違憲状態を解消するための選挙制度改革法などの重要法案を中途半端に放置して来たのは、他ならぬ野田内閣であったはずです。震災復興も遅々として進んでいません。
さらに、「税と社会保障の一体改革」も名ばかりで、社会保障に関する内容は無く、消費増税が決定しただけで、すでに、さらなる消費増税が必要であることが検討されています。
自らを「ドジョウ」と自称して、泥臭く、市民に寄り添う誠実な政治姿勢を演じていますが、そもそも消費増税をしないことをマニフェストに掲げて政権を得ておきながら、平然と国民との約束を破り、信も問うことなく、このまま続けようと言うこと自体、不誠実そのもの、厚顔無恥も甚だしい。
誠実さを装いながら、傲岸不遜に詭弁を繰り返す、野田首相をこれ以上、看過することは出来ません。
このような国民への背信行為の中でも、特に重大な問題となるのが、9月5日、国が尖閣諸島を購入することが報じられた「尖閣諸島の国有化」に関してです。(9/5 朝日「尖閣、国が購入で合意20.5億円都知事にも伝達」⇒http://www.asahi.com/politics/update/0905/TKY201209040777.html)
野田首相は8月24日の記者会見で「国家が果たすべき最大の責任、それは平和を守り、国民の安全を保障することです」と述べており、今回の「尖閣国有化」を国防のための英断かと思われましたが、真実は正反対であることが明らかです。
実は、尖閣諸島の国有化は「東京都が実効支配をしない」ために、中国に配慮して、国が購入を取り付けたという、驚くべき事実が報道されています。(9/5 夕刊フジ「政府“尖閣購入”は売国行為!中国に屈して実効支配強めず」⇒http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120905/plt1209051811008-n1.htm)
国際政治学者の藤井厳喜氏は「国民の税金を使って、最悪の決断をした。野田首相は自分が何をしているのか分かっているのか。これでは、『売国宰相』と呼ばれても仕方ない」と述べています。(同上)
評論家の青山繁晴氏も、対中弱腰の外務省や岡田副総理による圧力で、野田首相が「国有化はするが、尖閣諸島に施設は作らない」という決定に至ったことを明かしています。(youtube⇒http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=U9NjcOWFYBc&gl=JP)
実際、日中関係筋は、中国側が尖閣諸島について(1)上陸しない、(2)調査しない、(3)開発をしないことを日本側が受け入れれば、国有化を黙認する交渉があったことを指摘しています。(9/1 東京「中国、尖閣問題で要求『上陸・調査・開発しない』」)
自国の領土を「上陸・調査・開発しない」と約束するのは、主権放棄、実効支配の放棄そのものです。
野田首相は「尖閣国有化」で保守層の支持を集めたい考えですが、卑劣な国民への背信行為を断じて許すことは出来ません。
このような政治の不作為の隙を突いて「日本に新政権が誕生する前に、つまり年内に中国が何かを仕掛けてくる恐れがある」ことを情報当局者が指摘しており、まさに、領土問題・国防問題は、待った無しの切迫した状態にあります。
このような状況であるにも拘わらず、野田首相は8日の記者会見で、尖閣諸島の施設整備について、「尖閣諸島の平穏かつ安定的な維持管理をするという観点が第一」と応答する危機感の無さで、実効支配を強める姿勢は皆無です。
「尖閣諸島の国有化」以外にも、「原発ゼロ」、「公務員への協約締結権付与」、「人権委員会の設置」など、国益を大きく損ねる法案を審議し、押し進めようとしています。
本当にこのような状況を許していて良いのでしょうか。無責任な空手形を連発して、選挙対策を弄する野田政権は即時下野すべきです。(文責・小川俊介)
9/8 Happiness Letter858 〔本日9/8(土)公開講演会「尖閣と領海警備最前線」開催!!〕
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ラジオ番組「ついき秀学の『日本の未来はここにあり』」、明日9日(日)のゲストは先週に引き続き、聖学院大学教授 鈴木真美哉氏です。
今回の放送では、成長戦略は本来どうあるべきか、国防と経済の関係や、原発を今後どうすべきか、また、日本の果たすべき役割について述べられていますので、是非お聴きください!
放送時間はラジオ大阪が、毎週日曜日の朝7:30~8:00、和歌山放送が、毎週日曜日の夜20:00~20:30です。
なお、当日(日曜日)の24:00以降、下記ホームページより、全国どこの地域からでも、ダウンロードが可能ですので、是非お聴き下さい。
⇒http://nihonnomiraiwakokoniari.tumblr.com/
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■9/8(土),9/15(土)「日本、危うし!」緊急連続公開講演会
いよいよ、本日より尖閣防衛・国防企画として2週に渡って、「日本、危うし!」緊急連続公開講演会を開催致します!
第1回目の9月8日(土)は「尖閣と領海警備最前線」と題し、97年、華人が尖閣諸島に上陸した際、海上保安庁特殊警備隊SST副隊長として華人の取り締まりに当たられた住本祐寿(すみもと・まさかず)氏より、海猿達の命懸けの戦い、尖閣を守るための海上警備についてご提言頂きます!
第2回目の9月15日(土)は、「日本は中国の自治区になる」と題し、元中国犯罪担当刑事として1400人の中国人と接触した坂東忠信(ばんどう・ただのぶ)氏より、驚くべき中国人犯罪者達の思考回路、中国の工作員による間接侵略の恐るべき実態について講演を頂きます!
党員・一般の方どなたでもご参加頂けます。ぜひ、ご友人をお誘い合わせの上、ご参加ください!お待ち申し上げております。
ご参加のお申し込みは「お名前(ふりがな)」「ご希望の講演会」を明記の上、下記までメールをお送りくださいますよう、よろしくお願い致します。⇒公開講演会事務局【info@hr-party.jp】
【「日本、危うし!」緊急連続公開講演会】
■連続公開講演会(1)「尖閣と領海警備最前線」
【日時】9月8日(土) 14:00~16:10
【場所】ユートピア活動推進館
港区赤坂2-10-8(地下鉄溜池山王9番出口から徒歩3分)
電話:03-6277-6937(休館日を除く10時~18時)
【演題】「尖閣と領海警備最前線」
【講師】元・海上保安庁特殊警備隊(SST)隊長 住本 祐寿氏
【会費】1,000円
■連続公開講演会(2)「日本は中国の自治区になる」
【日時】9月15(土) 14:00~16:10
【場所】ユートピア活動推進館
【演題】「日本は中国の自治区になる」
【講師】元警視庁刑事・通訳捜査官 坂東 忠信氏
【会費】1,000円
◆住本祐寿氏プロフィール
1983年に海上保安庁に入庁後、87年、岸和田海上保安署関西国際空港海上警備隊員。「EBキャリア号」事件、ソウル五輪警護に従事。91年、プルトニウム輸送船「あかつき丸」に武装警乗保安官として乗船。94年、第1管区海上保安部特警隊規制班長として大量中国人密航事件および函館ハイジャック事件を担当。96年、大阪特殊警備基地特殊警備隊SST副隊長、99年に隊長。2000 年12 月に退庁。
著書に『海上保安官 日本の海を守る精鋭たち』
◆坂東忠信氏プロフィール
宮城県出身。警視庁巡査拝命の後、交番勤務員。機動隊員を経て刑事、通訳捜査官として警視庁本部、新宿、池袋など都内有数の繁華街をもつ警察署に勤務。その間、主に中国人犯罪捜査に従事し、1400人以上の中国人犯罪者や参考人の取り調べ等に携わる。平成15年に勤続18年で警視庁を退職。司法通訳を経て、防犯講師、企業防犯コンサルタント。
著書に『通訳捜査官』『「日本が中国の『自治区』になる』『「中国が世界に知られたくない不都合な真実』『「日本は中国人の国になる』等
[HRPニュースファイル389]終わらないシリアの悲劇~日本はどのように向き合うべきか~
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「シリアの悲劇」がまだ終わりを見せません。
在英の反体制派組織「シリア人権観測所」は2日、内戦状態に陥ったシリアの8月の死者数が5440人に上ったと発表しました。
昨年3月に民主化デモが本格化して以来、1カ月間の死者数としては過去最悪の数字で、これまでの死者数は一般市民約1万8500人を含む約2万6000人に達しています。(9/3 毎日「シリア:8月死者5440人 昨春以来最悪」)
なぜ、シリア情勢はこのように混迷を深めているのでしょうか?
最大の理由は、シリアの国力低下に伴う、中東全体のパワーバランスの崩壊です。
シリアの国力低下に伴い、シリアと友好的でなかった国々は、シリアをコントロールできる絶好の機会と考え、逆にシリアと友好的な国々はシリアの現政権の崩壊が自国の生存を脅かすことに繋がると考えるようになりました。
その結果、周辺国が各々の思惑に基づき、政権側・反政府側双方に対して支援が行われ、シリアの内戦がエスカレーションの一途を辿って来たのです。
それぞれの国が死活的な国益をかけて政権側・反政府側を支援しており、この構造を変えることは容易ではないため、内戦は今後とも続くものと考えられます。
では、シリアの問題を解決するためにどのような策を取ればよいのでしょうか?
国際連合などの国際組織は実質上、役に立たないことがこれまでの経過で明確です。
国連では、国連安保理の分裂や先日イランのテヘランで行われた非同盟諸国会議の非難合戦の様相からも分かる通り、各国はすでに共同歩調を取れなくなっています。(9/5 日経「非同盟会議に透けた米国・イランのせめぎ合い」)
国際連合などの国際組織が役に立たなくなっている今、アメリカによる武力介入が各所から求められていますが、アメリカとしては軍事介入を行いづらい状況にあります。
そもそも、オバマ米政権は国連を中心にした「対話による停戦」という青写真を描いて来ましたが、その枠組みは事実上崩壊しました。
オバマ政権は機能不全に陥った国連の枠組みに最後までこだわり、シリア問題と距離を置く姿勢を鮮明にしています。(8/18 日経)
米国が軍事介入を避けている理由としては、アメリカが武力介入した場合、イランの先鋭化を招き、ペルシャ湾情勢の悪化を引き起こす危険への配慮と共に、現在、大統領選挙の最中であること、アメリカの財政事情が厳しいこと等の米国の内政事情も挙げられます。
このことについて、幸福実現党の大川隆法名誉総裁は9月2日、福岡市で「国を守る宗教の力」と題する講演を行い、次のように述べています。
「今、シリアでは政府軍が民衆を殺していますが、オバマ大統領は金が惜しくてあまり介入したくない。しかし、死者数からみて、これで介入しなかったらアメリカとしての使命を放棄しています。
それだけ国力が弱っているのであれば、日本と中国、北朝鮮、あるいは韓国との間で国際紛争が起きたときにも、アメリカは同じような態度を取る可能性が高いと考えなければいけません。」
これまでの米国であれば、「世界の警察官」として、確実にシリアに軍事介入している場面ですが、シリアと距離を置く米国の姿勢を見れば、日本は日米同盟を基軸としつつも、「自分の国は自分で守る」という自主防衛を強化していくことが急務だと言えます。
では、今後、日本としてはシリア問題の解決に向け、どのような支援を行うべきでしょうか。
日本としては、現在、進行している内戦そのものに介入するよりも、内戦後の支援を行なうべきであり、その内容はシリアの経済基盤を回復させ、シリアが経済的に発展できるきっかけとなるような支援が望ましいと考えます。
アラブ諸国の革命の真の原因は経済政策の失敗によるものだからです。
また、内戦が反政府側の勝利に終わったとしても、シリアの政治的安定を図ることは、アラブ諸国の革命のその後を見ると非常に難しいと言わざるを得ません。
日本としての支援は長期化を見越して戦略的に行うべきです。日本がこれまで行って来た支援のように、安易に金銭だけを渡したりすることは反政府勢力の分裂による第二の内戦を助長する恐れがあります。
また、南スーダンで行っているように、自衛隊をインフラ整備に派遣することはシリア人の仕事を奪う結果となります。日本としてはシリア自身の「自助努力」を促す方向で、現在から支援計画を練り込むべきです。(文責・黒川白雲)
[HRPニュースファイル388] 都市の未来と「垂直都市ビル」構想
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東京スカイツリーの「高さ」が人々の人気となってますが、関西の新名所「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区、地下5階地上60階)が2014年春の開業を目指して建設が進められています。⇒http://www.abenoharukas-300.com/
「あべのハルカス」は今年8月30日に最終的な高度となる300mに到達し、横浜ランドマークタワー(横浜市西区、296m)を抜いて、ビルとして日本一の高さになりました。
ハルカスには複合商業ビルとして、近畿百貨店本店や大阪マリオット都ホテルの他、多機能オフィス、美術館などが入ります。
さらには、大阪市立病院など医療機関を集めた「メディカルフロア」や、複数大学のサテライトキャンパスなどを設置した「キャンパスフロア」もできる予定です。
このような「複合型ビル」は、「職」「住」「遊」「学」などといった都市としての機能を備え、小さな町や村と同等の能力を持っているという意味で「垂直都市ビル」と言って良いでしょう。
日本のように国土が狭く、さらに数少ない平野部に人口が集中している国(国土の約25%に人口の9割が住んでいる)にとって、「垂直都市ビル」というのは非常に合理的な施設です。
事実、多くの人々が集まる施設である「六本木ヒルズ」「東京ミッドタウン」や、今年オープンした「渋谷ヒカリエ」、また現在建設中の「環状2号プロジェクト(地下5階・地上53階建)」などは、様々な都市機能を備えた複合型ビルです。
高層の複合型ビルを建てていくという昨今の傾向が、なぜ理に適った戦略と言えるかについて、東京をはじめとする大都市が抱える課題を踏まえ、3つの切り口から解説させて頂きます。
(1)少子高齢化
日本は近代化を図る過程で、都市機能を分化し、用途を純化していきました。まず、都市がスプロール化(無秩序に拡大していく現象)し、その結果ドーナツ化現象が起きた結果、首都圏では毎日、「民族大移動」が繰り返されています。
この移動にかかる時間は、平均2時間を超え、生涯計算をすると、合計4年間以上、通勤・通学に費やすことになります。サラリーマンは、友人、知人、家族とゆっくり過ごす時間や、自己啓発の時間を奪われているのです。
その弊害や歪みが色々なところで出ており、その一つが、「少子化」であり、かつ、現在、進行している「高齢化」に対応できていない都市構造なのです。
このように「水平拡張」していった都市構造を見直す必要があります。そのカギとなるのが「垂直都市ビル」です。
この様々な機能を持ったビルは、「住み、かつ働く街」であり、ライフ&ワークスタイルも全く違ったものになり、女性や高齢者の社会参加も容易になり、子育てもしやすい環境が実現されます。
「垂直都市ビル」を建設してくことは「職住分離型→職住接近型」へと都市構造を変えていくことになります。
(2)インフラの更新
日本のインフラなどの公共施設の多くが、高度成長期、特に東京五輪前後の時期に建設が進められました。その多くが、これから耐用年数と言われる50年を超え、建て替えの時期を迎えようとしています。
老朽化により通行禁止となった15m以上の橋は今年4月で217と統計のある08年の8割増で、通行規制されている橋も1162と08年より7割も増えました。
この他にも下水道の老朽化による道路の陥没が頻発しているなど、状況はかなり切迫しています。公共施設を更新するのに必要な費用は、今後50年で400兆円にのぼると試算されています。(8/27 日経「老いる公共施設」)
日本の都市は、今までの延長線上のその場しのぎの工事ではなく、将来を見据えて投資していかねばなりません。
都市の機能を縦に揃えた垂直都市ビルにインフラを集約し管理・運営する方が高効率になり、メンテナンスや更新も非常にし易くなります。
(3)防災対策
垂直都市ビルは災害時にも非常に強いのです。例えば、六本木ヒルズでは、震度7の大規模地震に耐えられるよう設計されているうえ、地震でライフラインがストップしても、仕事や生活を継続できる設備や物資を備えています。
森タワーの地下には巨大な発電所があり、ヒルズ内の施設の電気や冷暖房を賄っています。東京全体が停電になっても、六本木ヒルズだけは電気を通常通り提供されているのです。
また、10万人分の備蓄倉庫や非常用井戸なども備え、周辺からの避難民や帰宅難民を受け入れることが出来ます。
現在、日本にはたくさんの木造住宅密集地域(木密地域)があります。東京においても、山手線の外周部を中心に広範に分布しています。
この木密地域は道路や公園等の都市基盤が不十分なことに加え、老朽化した木造建築物が多いことから、「首都直下地震による東京の被害想定」(2006年東京都防災会議)においても、倒壊・火災など大きな被害が想定されています。
これらの地域の建物を鉄筋コンクリート仕様などに建て替え、不燃化に膨大な予算を費やすよりも、効率的でかつ防災性も高い街づくり(=垂直都市ビル)を考えるべきです。
近年になって、前出のような高層の複合型ビルが建てられてきていますが、依然として日本の都市は空中を活用できていません。
具体例を挙げるならば、東京都区内の建物の平均階数が2.5階に比べて、ニューヨークでは平均15階、パリでは6階建てです(『超高層ビルの秘密』尾島俊雄著)。
東京は「平面的過密・立体過疎」の都市だと言えます。日本の中心である東京でもこのような状況ですから、他の都市はさらにこの傾向が顕著です。
高層ビルを建てれば良い、というわけではありません。しかし、今はせっかくの土地を無秩序に利用し、閉塞感が漂っています。
「垂直都市ビル」は現代における最先端技術の結晶であり、適切に建てることによって、新しい概念や文化が生まれてきます。
うつむきがちの日本が、再び空を見上げられるために、この「垂直都市ビル構想」を提案したいと思います。(文責・HS政経塾一期生 中川広一郎)
[HRPニュースファイル387] TPPと農業問題
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消費税増税法案以外ははっきりと結論を下せない野田首相。
今週末ロシアのウラジオストクで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でTPP(環太平洋経済連携協定)参加表明を見送ることが決まったのが8月29日。表向きは参加に対して詳細が煮詰まっていないとされていますが、党内を中心とした反対勢力を融和するのが狙いだと考えられます。
TPPは農業問題だけではなく、国際貿易と法律論、環境問題、労働問題など幅広い論点が網羅されています。ただ、一言で言えば、TPPを通じてアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)と呼ばれる広域の自由貿易圏を創設することが最大の狙いです。2010年横浜APECでは、FTAAP実現に向けた方向性が改めて確認されました。
さて、HRPニュースファイルではTPP問題に関して、「デフレとの関連」「ISD条項」「医療制度」「知的財産権」問題を扱ってきましたが、今回は農業問題を取り上げます。
TPPに参加すると農業が壊滅するという意見があります。
農林水産省の試算では、関税や輸入課徴金の撤廃により農業生産額8.5兆円のうち4.1兆円(そのうち米は2兆円)減少するとされます。また、食料自給率は40%から14%に低下するため、食糧安全保障上問題があるとします(2011年度は39%)。あくまでも政府が対策を施さない場合の試算であるため鵜呑みはできませんが、国民に与える印象は強いものがあります。
食料自給率はカロリーベースで表示されており、1960年頃には約80%あったものが、50年後には半分にまで低下しました。
『TPP興国論』の著者である松田学氏によれば、日本人の食生活が洋風化したことを指摘しています。米や野菜中心の食生活から肉食に変わることで家畜のエサとなる穀物の輸入が増えます。この値はカロリー自給率から差し引かれます。既に、飼料用の穀物の輸入関税は低くなっているため、自給率を下げる要因になっているわけです(104p)。
実は、カロリーベースの食料自給率は日本の農水省が編み出した統計であり、他国では採用していません。本来ならば生産額の自給率を使用するのが筋ですが、対応する日本の値は66%になります!→農水省のHP参照
韓国でもカロリーベースとしての自給率は使用していますが、日本のように「食糧安全保障」という国策としては使用していません。
この点を鋭く指摘しているのが月刊雑誌「農業経営者」副編集長の浅川芳裕氏です。同氏は、カロリーベースの自給率の計算根拠を農水省に問いただしたところ、「食糧安全保障上の機密上」出せないと返答されたようです。
その裏には、農水省が日本の農業が弱いという印象を植え付け、保護を正当化している意図を感じざるを得ません。→http://bit.ly/OabdLI
そして、日本の農業問題を議論するには米の減反政策に触れざるを得ません。
1970年以降から継続している減反政策により、減反面積は水田全体の約4割強にあたる100万ヘクタールにも達しました。加えて、供給を制限したことで米価は高くなっています。
『農業ビックバンの経済学』の著書である山下一仁氏によれば、減反対策で年間約2千億円、累計約7兆円の補助金が拠出されている点を指摘しています(120p参照)。
減反をやめて増産すれば、それだけで米価は下がります。加えて、余剰米は輸出にまわすこともできます。さすれば、食糧自給率向上にも有利になると思われるのですが、減反政策を撤回する方針は今のところ出ていません。
一方、世界的にも悪名高い米の関税率は778%。その代償として、日本政府は国内消費量8%にあたる77万トンの米を輸入する「ミニマムアクセス」が課されています。主な使用目的は海外への食糧援助。1万トン当たりの保管料は約1億円ですので77億円の税金が使われている計算です。過去の在庫量を入れた累計額は500億円以上にのぼります。
要するに、国民は高い米の価格だけではなく、米の保管料にも税負担を強いられているわけです。
こうした愚かな政策をするくらいなら、減反の廃止とTPP参加による関税撤廃に向けた交渉をしていく方がよほど健全です。
日本の世界5位の農業大国です。
神戸牛や松坂牛のように、海外でも売れる商品もあります。日本の農産物の品質は高く評価されており、今後も数多くの農産品を輸出商品へと変えることは夢物語ではありません。
巷間では、耕作放棄地や農業従事者の高齢化と跡継ぎ問題などがクローズアップされており、衰退産業の代名詞のように扱われていますが、議論のほとんどは農業の保護です。
むしろ今必要なのは、浅川氏が別の論文で述べているように、農業の経営黒字化のインセンティブを働かせることにあります。そのためには、競争原理を導入して補助金漬けの体質を改善する必要がありますが、TPPがその端緒となります。→http://bit.ly/PZY4mV
TPPには、全参加国の同意と約10年間の協議期間が許されているのですから、過度に恐れる必要はありません。
幸福実現党としても、「日本の農業は弱い」という農業版自虐史観を脱却し、減反などの社会主義的な政府介入を撤廃していくことが不可欠だと考えます。そして、「強い農業」を実現するためにも、TPPを通じて市場競争を強めていく中に、日本農業の再生への道があると考える次第です。(文責:中野雄太)
[HRPニュースファイル386]情報問屋・大マスコミの堕落~8/10以前と8/10以降~
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8月10日、消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法が、民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決、成立しましたが、その前後で消費税に関する報道内容が明らかに変化しました。
もとより増税の必要性の理由に関しても、当初は「日本の財政赤字を放置しておくと、ギリシャのように破綻する」という報道がもっぱらなされていました。
特に、日銀筋からは「消費税増税を行うことは、日本は財政赤字を放置しないという国際社会に対する国民の意志表示であり、これにより通貨の信認、ひいては日本国債の信認を得られる」とあたかも消費税増税による財政再建が国民の意志であるかの如きメッセージが発信され、報道機関はこれらを無批判に垂れ流しました。
また、日本の財政を家計に例え、「一人当たり750万円の借金を抱えている。孫子の代にツケを残すな」という論点で主要マスコミは一斉に報道し「財政再建まったなし」という認識を定着させました。(2/10 日経「国の借金 過去大958兆円 1人当たり750万円」)
しかし、幸福実現党を含め、少なからぬ政治家、学者、評論家等より、「日本とギリシャは状況が全く違う」「日本はギリシャのように破綻しない」という議論が活発になされると、今度は、消費税増税の目的を「社会保障のために充てる」と論点をすり替えました。
さらに消費税そのものが景気に与える問題点に関する報道も変化しました。
8月10日以前は、消費税の逆進性(低所得者ほど税の負担割合が増える)の問題に関しては、「給付付税額控除(消費税負担分を低所得者に還付する制度)で対応できる」とさかんに報道されました。
この報道は「消費税が増税されても低所得者層の方々はご安心ください」というメッセージであり、事実上、消費税増税を推進するという「提灯報道」でした。
この他、8月10日以前に比較的多く報道されたものに、「現行の日本の消費税率5%は、諸外国と比べて低い」という論があります。
このことについても、単に課税率を比較するだけで、諸外国の消費税(付加価値税)の軽減税率や課税免除について触れていない不公正・不正確な報道が見られました。
このように8月10日以前の報道は、総じて消費税増税の必要性を訴える内容のものが大半でした。
HRPニュースファイルでは、「消費税増税が消費不況をもたらし、税収が増えるどころか減る可能性が高い。そして、不況をもたらし、失業者を増やし、その結果自殺者も増える可能性がある」と訴えて来ました。
個別には、「中小零細企業は消費税増税分を販売価格に転嫁できない。多くの中小零細企業の倒産・廃業を招く」と警告を発し続けて参りました。
しかし、8月10日以前は、こうした現実の切実な問題は、大マスコミと政治家、官僚の増税翼賛体制の下、無視されてきました。
しかし、8月10日以降は、驚くべきことに、大マスコミは、消費税増税が惹起する大不況の可能性、中小企業において価格転嫁が困難な問題等について、一斉に報道を始めました。
これは、増税翼賛体制の一翼を担って、増税を推進してきた大マスコミの「アリバイ工作」の一環であることは明らかです。
「アリバイ工作」とは、消費税増税が引き起こす問題点の指摘もちゃんと報道しましたよということです。
しかし、消費税増税法案の成立に邪魔にならないように8月10日以降というカッコ付の報道です。
この日本の大マスコミの堕落の本質は何か。8月31日発刊『松下幸之助の未来経済リーディング』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)に、ズバリその本質が説かれています。
現在のマスコミの機能について「政府に媚を売って情報を取り、それを卸し、国民に売っているだけの商売人。それだけの機能。こういう情報問屋は、現代のインターネット社会では、もうすぐ潰される時代に入る」と喝破しています。
本来、自由な情報の流通を、阻害しているのが「情報問屋」たる政商・大マスコミです。今後、「政商」と化したマスコミは、インターネットの浸透により淘汰されていくことは間違いありません。
幸福実現党は、国民生活の繁栄のために、堂々と正論を展開して参ります。(文責・加納有輝彦)
[HRPニュースファイル385]日本は「独立国家」として、独自の戦略を打ち出せ!
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8月15日、アメリカの知日派によって発表された報告書「日米同盟:アジアにおける安定の礎」、通称「アーミテージレポート」が発表されました。⇒http://csis.org/files/publication/120810_Armitage_USJapanAlliance_Web.pdf
本レポートについては、[HRPニュースファイル375]でも紹介されていますが、本レポートを読む限り、対中国抑止戦略に「日本とロシアの協調関係」について、全く触れられていないことが気になります。
本レポートは「対日政策の勧告・提言書の性格も併せ持っている」ものであり、非常に重要です。(8/16 産経)
本レポートは、日本に対して、インド、オーストラリア、フィリピン、台湾との関係の重要性について指摘しており、また、韓国との協力関係についても多く言及があります(これは当然、対北朝鮮戦略上でも重要な関係だからです)。
確かに、これらの国々との協力関係は非常に重要ではありますが、幸福実現党としては、『The Liberty』10月号でも指摘されているように、「ロシア」との関係を良好に保つことも非常に重要であると考えます。
アメリカからすると、ロシアは基本的にEUと対峙するヨーロッパ方面の国だという認識の方が強く、中国の覇権主義にさらされる東アジア情勢の平和安定にとって、「必ずしもロシアはキーポイントではない」という認識なのかもしれません。
少なくとも、中国の覇権戦略にロシアが軍事行動等を共にするとは、あまり考えていないものと思われます。
確かに、ロシアは現在、東アジア方面に向けて、領土拡張の野望は持ち合わせているとは思えません。また、中露の関係も問題がないわけではありません。
ただ、日本としては、今後、中国と尖閣諸島を巡る争いが悪化した場合、ロシアもその動きに便乗し、北方領土の実効支配を強化する等の行為に出てくるなど、北からはロシア、南からは中国、そして日本海側からは北朝鮮や韓国から同時に圧力をかけられたり、侵略的行動に出られ、力を分散させられるような事態を避けなくてはなりません。
やはり、日本としてはロシアと敵対関係にならないよう、友好関係を構築しておくことは非常に重要です。
今後、幸福実現党が主張しているように、ロシアとの友好関係を築き、中国に対する抑止力向上を図る戦略を取る場合、アメリカとの見解の相違が問題として浮上する可能性があります。
少なくとも、日米同盟が日本外交の基軸であることを押さえた上で、ロシア外交の戦略を立てるべきです。
アメリカとの関係を盤石のものにしておかなければ、逆にアメリカの不信を買い、日米同盟の大きな危機を招く可能性もあるからです。
その上で、日本は自らの安全保障にとって「ロシアとの友好関係が重要である」という独自の認識に立ち、外交努力を尽くすべきです。
また、エネルギー関係では、メタンハイドレートの開発についても、同レポートは「日本とアメリカが協力して開発を進めるべき」と述べていますが、日本のメタンハイドレートは「日本の中心の南側(Methane hydrate deposits off south-central Japan)」にあると表現されています。
これは経産省主導で予算をつけて開発中の「南海トラフ」にあるメタンハイドレートを意味していますが、実はアメリカは、韓国が「我が国固有の領土」である竹島近海で進めているメタンハイドレートの研究開発に出資しています。(青山繁晴著『ぼくらの祖国』p266)
また、現在、調査が進むにつれ、日本海側にもメタンハイドレートが多く埋蔵されており、むしろ日本海側の方が開発が容易で、実用化が早いことが指摘されています。
同レポートが、日本海側のメタンハイドレートに触れなかったのは、渦中の「竹島」近海で、韓国が進めているメタンハイドレート開発に米国が協力しているからではないかとの疑問も湧いてきます。
仮に、彼らが確信的に「日本海側」のメタンハイドレートへの言及を避けたのだとすれば、日本海側に目を向けさせたくなかったということです。
アーミテージ氏が主導で書き上げたレポートですので、全体的に非常に親日的で、ある意味で日本に対する「善意」に溢れた文章のように見えますが、彼らは当然、アメリカの国益のために、日本とどう付き合うべきかを考えています。
日本は独立国として、毅然たる外交戦略を持ち、行動すべきです。(HS政経塾第2期生 兼 幸福実現党東京第5区支部長 曽我周作)
9/3 Happiness Letter857 〔9/8(土),9/15(土)「日本危うし!」緊急連続公開講演会!!〕
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香港の活動家による尖閣不法上陸、韓国李明博大統領の竹島不法上陸、北朝鮮の核武装強化――まさしく、日本を取り巻く情勢は緊迫の一途をたどっており、危機への備えは待ったなしです。
風雲急を告げる東アジア情勢の中で、今こそ、日本は国防強化に真剣に取り組まなければ、この国に未来はありません!
つきましては、尖閣防衛・国防企画として2週に渡って、「日本、危うし!」緊急連続公開講演会を開催致します!
第1回目の9月8日(土)は「尖閣と領海警備最前線」と題し、97年、華人が尖閣諸島に上陸した際、海上保安庁特殊警備隊SST副隊長として華人の取り締まりに当たられた住本祐寿(すみもと・まさかず)氏より、海猿達の命懸けの戦い、尖閣を守るための海上警備についてご提言頂きます!
第2回目の9月15日(土)は、「日本は中国の自治区になる」と題し、元中国犯罪担当刑事として1400人の中国人と接触した坂東忠信(ばんどう・ただのぶ)氏より、驚くべき中国人犯罪者達の思考回路、中国の工作員による間接侵略の恐るべき実態について講演を頂きます!
党員・一般の方どなたでもご参加頂けます。ぜひ、ご友人をお誘い合わせの上、ご参加ください!お待ち申し上げております。
ご参加のお申し込みは、「お名前(ふりがな)」、「ご希望の講演会」を明記の上、下記までメールをお送りくださいます様、お願い致します。
⇒公開講演会事務局【info@hr-party.jp】
【「日本、危うし!」緊急連続公開講演会】
■連続公開講演会(1)「尖閣と領海警備最前線」
【日時】9月8日(土) 14:00~16:10
【場所】ユートピア活動推進館
港区赤坂2-10-8(地下鉄溜池山王9番出口から徒歩3分)
電話:03-6277-6937(休館日を除く10時~18時)
【演題】「尖閣と領海警備最前線」
【講師】元・海上保安庁特殊警備隊(SST)隊長 住本 祐寿氏
【会費】1,000円
■連続公開講演会(2)「日本は中国の自治区になる」
【日時】9月15(土) 14:00~16:10
【場所】ユートピア活動推進館
【演題】「日本は中国の自治区になる」
【講師】元警視庁刑事・通訳捜査官 坂東 忠信氏
【会費】1,000円
◆住本祐寿氏プロフィール
1983年に海上保安庁に入庁後、87年、岸和田海上保安署関西国際空港海上警備隊員。「EBキャリア号」事件、ソウル五輪警護に従事。91年、プルトニウム輸送船「あかつき丸」に武装警乗保安官として乗船。94年、第1管区海上保安部特警隊規制班長として大量中国人密航事件および函館ハイジャック事件を担当。96年、大阪特殊警備基地特殊警備隊SST副隊長、99年に隊長。2000 年12 月に退庁。
著書に『海上保安官 日本の海を守る精鋭たち』
◆坂東忠信氏プロフィール
宮城県出身。警視庁巡査拝命の後、交番勤務員。機動隊員を経て刑事、通訳捜査官として警視庁本部、新宿、池袋など都内有数の繁華街をもつ警察署に勤務。その間、主に中国人犯罪捜査に従事し、1400人以上の中国人犯罪者や参考人の取り調べ等に携わる。平成15年に勤続18年で警視庁を退職。司法通訳を経て、防犯講師、企業防犯コンサルタント。
著書に『通訳捜査官』『「日本が中国の『自治区』になる』『「中国が世界に知られたくない不都合な真実』『「日本は中国人の国になる』等
[HRPニュースファイル384]【内なる国難】「人権救済法案」の危険性
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2012年8月、この熱い夏に起こった2つの国難「韓国大統領の竹島上陸」と「香港の保釣(ほちょう)活動家の尖閣上陸」は、日本にとって屈辱的な事件として歴史に刻まれることになるでしょう。
「竹島上陸」「尖閣上陸」のように、外から自国の領土に上陸される屈辱は、ある意味で分かりやすいもので、今回の2つの国難は、日本国民の国防意識を喚起したことも事実です。
しかし、「外からの2つの国難」とは別に、国内では、同時にもう一つ、「内なる国難」が迫っています。
いわゆる「闇法案」と呼ばれる「人権救済法案」の国会提出の動きが密かに進もうとしています。
野田首相は8月23日の衆院予算委員会で、今国会中の提出に向け法案作業を急ぐ意向を表明、29日には法務部門会議を開き、人権侵害救済機関「人権委員会」を法務省の外局に新設する人権救済機関設置法案(人権救済法案)を了承しました。
政府・民主党は法案の今国会中の提出を目指していますが、会期末が迫っており、事実上、成立は不可能と見られています。(8/29 産経「人権救済法案を今国会提出へ、成立は不可能」⇒http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120829/stt12082923340016-n1.htm)
成立が不可能にもかかわらず、国会提出を急ぐのは「次期衆院選で人権団体の票を得るため」と見られています。(同上)
しかし、「人権救済法案」は、自公政権の時から「人権擁護法案」「人権侵害法案」等、批判を受ける度に名称を変えて、虎視眈々と成立を目指す民主・自民・公明を中心とする売国議員達の動きがあり、全く油断できません。
今後も、いつ国会に提出されてもおかしくありません。
9月1日の産経抄には「人権救済法案」の問題点として、以下の指摘がなされています。
▼人権委員会は独立性が高く、コントロールできる大臣がいない。偏った人物が委員長に選ばれれば、どうなるか。すべての市町村に配置される委員会直属の人権擁護委員が、「どこかに差別はないか」とウの目タカの目で見回る監視社会になりかねない。
▼ことに問題なのは、委員会が「深刻な人権侵害」と認定すれば、勧告のみならず警察や検察ばりに出頭要請や立ち入り検査もできるようになることである。何よりも救済対象となる「不当な差別、虐待」の定義が曖昧なのだ。
▼小欄は先週、竹島に上陸しただけでなく、天皇陛下に謝罪を求めた韓国の李明博大統領が反省するまで「韓国製のモノは買わない」と書いた。法案が成立すれば、「不当な差別的言動」と解釈され、委員会に呼び出されてこっぴどく叱られるやもしれぬ。
産経抄が指摘するように、本法案の最大の問題は「人権」の定義が曖昧で、もし、左翼・売国奴が人権委員にが入り込んだ場合、正当な言論活動を行なっている団体や個人に対する言論弾圧がなされる危険性があります。
また、市町村には人権擁護委員が置かれ、その規定には日本国籍の有無がないため、外国人が人権擁護委員に就任した場合、中国の軍拡に対する正当な批判や、韓国大統領の竹島不法上陸や従軍慰安婦の強制連行を否定しただけで、「人権侵害(民族差別)」として、「言論弾圧」される可能性が出てきます。
つまり、日本を敵視している韓国人や中国人達が人権擁護委員に就任し、日本の法律で日本人を合法的に言論弾圧をできるのです。
ちなみに、すでに「人権委員会」がある韓国では、人権委員会に持ち込まれた事件総数の14700件のうち、85パーセントが「虚偽」か「事実ではない」として却下されています。(『こんなに危ない「人権委員会」』日本政策研究センター発刊)
問題は「虚偽」の告発として却下されても、人権委員会から調査などを受けたという「風評被害」が調査を受けた個人に残り、社会的な信用を失い兼ねず、それこそが「新たな人権侵害」につながっていくことにあります。
「人権救済法案」こそが、最大の「人権侵害」をもたらす危険性が高いのです。
今回は、幸いにも法案成立は不可能と見られますが、人権団体の票目当て、あるいは在日外国人の支援目当ての民主・自民・公明を中心とする多くの売国議員達が密かに「人権救済法案」の国会の通過を目論んでいることを忘れてはなりません。
「竹島上陸」「尖閣上陸」のように外からの侵略だけではなく、内からの日本人弾圧を招きかねない売国法案を断固阻止して参りましょう!(文責・佐々木勝浩)